いちこの20代セミリタイアを目指すブログ

セミリタイアを希望する20代後半女のブログです。20代の間にセミリタイアしようと思っています。日々の色々なことも書こうと思っています。

法学部卒業者の視点から見た舞台『チャイメリカ』

どうも、いちこです。

 

以前、舞台『チャイメリカ』を観て、言葉を失ってしまったが、いつか言語化出来たら書きたいと思う、というようなことを書きました。

 

 『チャイメリカ』は、主人公ジョー・スコフィールドが、自らが若き日に天安門事件に遭遇し、撮影した「戦車男」を2012年になってから探し出すという物語です。

チャイメリカ』は様々なテーマが描かれており、しかもどのテーマも非常に重たいものです。

天安門事件、大気汚染、メディアの自由について等、一つのテーマだけでも十分に舞台一つが出来上がりそうなのに、それが大量に一つの舞台に詰め込まれていたので、情報量過多で脳内で処理出来ない状態になりました。

舞台の展開も非常に早く、アップアップしてしまいました。

恐るべし、『チャイメリカ』。

 

書きたくなることは多々あれども、今回はへっぽこ法学部卒業者であるという視点から、『チャイメリカ』の感想を書きたいと思います。

この舞台は、先述の通り、様々なテーマが描かれていますが、最大のテーマは天安門事件であると思います。

天安門事件は皆さんご存知の通り、中国で起きた出来事です。

人民解放軍が自国民に銃口を向け、多くの犠牲者が出ました。

軍の名称とは対照的な出来事で、皮肉なものです。

 

しかし、この出来事は中国だけで起きることだと言えるのか?

日本でも起きる可能性があり得るのではないか?

 

日本国憲法の第9条では、戦争の放棄が謳われていますが、あくまで「国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。」というもので、国内紛争では、武力による威嚇も行使もアリなんですよね。

ということは、自国民に対して銃口を向ける可能性は無きにしも非ずなんですよね。

日本で起きる可能性はゼロではないんです。

まあ、国家というものは国内で暴力を独占していますから、国内では武力による威嚇・行使が認められるんでしょうね。

舞台を見ていたら、その事実をまざまざと突き付けられた感じです。

 

法学部卒業者の視点から見た、この舞台の感想は以上です。

多くの無名の人間の、それぞれにあったであろう人生を考えさせられる衝撃的なラストを迎える、舞台『チャイメリカ』。

チャイメリカ』を見たことによって、以前よりも天安門事件を自分事として考えられるようになったことは良かったです。

「この舞台を見たあなたは、どう生きますか?」と問いかけられるような舞台でした。