いちこの20代セミリタイアを目指すブログ

セミリタイアを希望する20代後半女のブログです。20代の間にセミリタイアしようと思っています。日々の色々なことも書こうと思っています。

舞台『熱帯樹』に見る機能不全家族

どうも、いちこです。

 

先日、愛知県東海市東海市芸術劇場大ホールで舞台『熱帯樹』を鑑賞しました。

 

東海市芸術劇場は名鉄太田川駅のすぐ隣にあり、アクセスしやすい劇場です。

愛知県民のソウルフードと言われる、スガキヤのラーメンを食べた後、劇場へ行きました。

 

『熱帯樹』は、三島由紀夫が書いた作品です。

非常に簡単に(乱暴に?)ストーリーを書きますと、まず登場人物として資産家の夫婦がいて、その子どもとして兄と妹がいます。そして、妹を看病する夫のいとこの女性が物語に登場します。母は息子に夫を殺させようとして、妹は兄に母を殺させようとするというお話です。

簡単にストーリーを書いただけでも凄まじい話ですが、(割愛しますが)細かく描写すると更に凄まじい話です。

 

この資産家の家族が典型的な機能不全家族なんですよね。

父親も母親も見事に父母の役割を果たしていません。

父親は妻や子どもたちのことを支配しようとはしますが、子どものことには凡そ興味を抱かず、妻には自らの理想の妻像を押し付けようとします。

妻や子どもたちへきちんとした愛情を与えず、ただ微笑んでさえいればいいという考えです。

恐っ!!

妻は夫の押し付ける理想の妻像に適応しようとしていますが、押しつけてくる夫に憎しみを抱いています。

子どもに対しては、息子に対しては興味を持っているようですが(母として息子への健全な興味ではない)、娘には興味を持っていません。

 

この家族に生まれた息子と娘は大変だなあと思います。機能不全家族のことは私も少なからず知っていますが、この家族に生まれたら本当に頭がおかしくなると思います。

 

機能不全家族に興味がある方は、今回の舞台は終わってしまいましたが、図書館には本が所蔵されているようなので、是非戯曲で読んでみてはいかがでしょうか。