METライブビューイング『椿姫』を見て、セミリタイアを思う
どうも、いちこです。
先日、映画館でMETライブビューイングでオペラ『椿姫』を見ました。
METライブビューイングとは、アメリカのメトロポリタン歌劇場で公演されたオペラを撮影・録音し、映画館で上映するものです。
私はオペラを今まで15作くらい見ているのですが、何故かオペラの中でも1番有名であろうヴェルディの『椿姫』を見たことがありませんでした。
しかし、ある人のオペラ批評で『椿姫』のテーマの一つが「女性の自立」であると書いてあり、働く女なら一度は見なければいけないだろう、と思って見に行きました。
ストーリーを簡単に説明すると、主人公で高級娼婦のヴィオレッタが真実の愛に出合った時から悲劇が始まる、というものです。
今回は解説付きの上映でした。
解説者があらすじをざっと説明してから、聴き所などを語って下さいました。
絵画もそうですが、解説があると作品が見やすくなります。
ありがたやありがたや。
実際に見てみると、もっと早く見ておけば良かったなあと痛切に感じました。
歌が抜群に良くて、私は特に第一幕の「乾杯の歌」が良かったです。
この曲名を知らなくても、皆さん聞けば聞き覚えがあると思います。
歌い手さんは皆本当に歌が上手くて、オーケストラの皆さんも素晴らしくて、音の一つ一つが光り輝いていて感激しました。
光り輝く音というものに人生で初めて遭遇しました。
まさに、未知との遭遇。
見て聴いて本当に良かったです。
ところで、今回のライブビューイングには、いかにして今回の『椿姫』が作られたかという特典映像がありました。
指揮者や歌手やオーケストラが、真剣に繊細にそして情熱的に仕事に取り組む様子が上映されていました。
それを見て、あー、私にはこういう仕事の取り組み方は無理だなあと思いました。
「ああ、セミリタイアが見える」
このネタ、分かりますかね?
『あゝ野麦峠』へのオマージュを込めて書いてみました。